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スタッフ

|上演台本・演出|瀬戸山美咲

小瀧さんとは、以前、上演台本をつとめた舞台『モールス』でご一緒しました。その後も舞台での活躍を観ていて、繊細で丁寧な芝居をする素晴らしい俳優さんだと思っています。ジョンは仲間思いでサッカーに情熱を捧げるまっすぐな若者。彼の変化を表現するのはなかなか難しいと思います。でも、小瀧さんはしっかり演じきれると信じています。

木下晴香さんは、私が戯曲を書いた『彼女を笑う人がいても』という舞台でご一緒しました。そのときはストレートプレイだったので、今回、ミュージカルでご一緒できるのがとても嬉しいです。柔らかさがありながら、ぶれない芯がある木下さんは、揺れ動く時代の中で自分の信念を持ち続けるメアリーにぴったりだと思っています。後半の力強いソロナンバーがとても楽しみです。

東啓介さんが演じるトーマスは、物語的にはヒール的なポジションですが、根っからの悪者ではなく、むしろ仲間を思う気持ちと正義感に溢れた人だと思います。私の中で東さんは多様な役を演じられる人というイメージがあります。きっとトーマスも重層的に演じてくださると期待しています。

豊原江理佳さん演じるクリスティンは、自由を愛する女の子。偏見を持たず人をフラットに見られる彼女は、カトリックとプロテスタントを結ぶ架け橋でもあります。豊原さんの明るく弾けた空気は、この作品全体の希望にもつながっていくと信じています。

加藤梨里香さん演じるバーナデットは、好奇心を持ちながらちょっと奥手で、この物語の中で初めて恋をする役。そして、すぐに運命の残酷さに巻き込まれてしまう。ナチュラルな演技をされる印象がある加藤さんは、きっと繊細にバーナデットを表現してくださると思います。

新里宏太さんが演じるダニエルは一癖も二癖もある役。本心はなかなか見えづらいけれど、自分なりの考えをしっかり持った人です。どこかひょうひょうとした軽やかな空気を感じる新里さんは、きっとダニエルを魅力的に体現してくれるはずです。

皇希さん演じるジンジャーも初めての恋をする役。そして、彼はささやかな未来の夢も持っています。ピュアだからこそ、説得力を持って演じるのが難しい役でもありますが、扮装撮影のとき、皇希さんがはにかむ表情を見たとき、みんなに愛されるジンジャーがここにいると確信しました。

木暮真一郎さんが演じるデルはチームの中で、唯一プロテスタントの家で育ったという役。みんなと距離を置くことを強制され、悲しみを抱えながらも、友達を大切に思う心は失わないデルを木暮さんはナイーブに優しく演じてくださると思っています。

益岡徹さん演じるオドネル神父も、多面的な人です。ある種のマッチョイズムも持ちながら、聖職者としての落ち着きもある。益岡さんに初めてお会いしたとき、すでに神父さんのような包容力を感じました。若者たちの幸せを誰よりも望んでいるオドネル神父のように、益岡さんも若者の多い座組を見守ってくださる予感がしています。

出演者のみなさんと考えていきたいのはスポーツと紛争、友情と紛争、恋愛と紛争の違いについて。誰かを大切に思う気持ちや何かを愛する気持ちが、そうではないものを排除し始めるときから、人間の対立は始まってしまいます。どうしたらそれを回避して人間は”ビューティフル・ゲーム”を描いていけるか、考えて表現したいと思います。
この作品にはサッカーの試合を表現するナンバーがあります。役者ひとりひとりの存在感と歌とダンスで、実際のサッカーの試合の興奮を凝縮して見せていきたいと思っています。

劇作家・演出家・ミナモザ主宰。2016年、『彼らの敵』で第23回読売演劇大賞優秀作品賞受賞。『夜、ナク、鳥』(演出)、『わたし、と戦争』(作・演出)で第26回読売演劇大賞優秀演出家賞、『THE NETHER』(上演台本・演出)で第27回同賞、『現代能楽集X幸福論』で第28回読売演劇大賞選考委員特別賞ならびに優秀演出家賞を受賞。また『THE NETHER』ほかの成果により第70回芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞。さらに、2022年『彼女を笑う人がいても』が第66回岸田國士戯曲賞最終候補作品にノミネートされた。近作に『スラムドッグ$ミリオネア』(22・上演台本・演出)、『「ペーター・ストックマン」~「人民の敵」より』(22・翻案・演出)、『彼女を笑う人がいても』(21・作)『染、色』(21・演出)、『My friend Jekyll』(21・上演台本・演出)、『オレステスとピュラデス』(20・作)、『現代能楽集X幸福論』(20・作・演出)、『あの出来事』(19・演出)など。『アズミ・ハルコは行方不明』、『リバーズ・エッジ』など映画脚本、『金色の海』などドラマ脚本も手がける。

  • 作曲:アンドリュー・ロイド=ウェバー
  • 作詞:ベン・エルトン
  • 上演台本・演出:瀬戸山美咲
  • 振付:ケイティ・スペルマン
  • 訳詞:福田響志
  • 音楽監督・歌唱指導・指揮:山口琇也
  • 美術:松井るみ
  • 照明:高見和義
  • 音響:本間俊哉
  • 衣裳:十川ヒロコ
  • ヘアメイク:宮内宏明
  • 映像:栗山聡之
  • アクション演出:HAYATE
  • 演出助手:福原麻衣 石川和音
  • 舞台監督:北條 孝 篠崎彰宏
  • 制作:橋本 薫 龍 貴大/關 早紀子
  • プロデューサー:小嶋麻倫子 塚田淳一/堂本奈緒美 古田直子
  • エグゼクティブプロデューサー:池田篤郎/藤島ジュリーK.
  • 製作:東宝/東京グローブ座
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